令和6年度 休眠預金活用事業
スタートアップ&交流会を開催しました


 
2025年6月17日、令和6年度 休眠預金活用事業のスタートアップ&交流会を開催いたしました。本事業では、今年度採択された8つの実行団体が、それぞれの地域や分野に根差した活動計画を発表し、今後の連携や共創に向けて第一歩を踏み出しました。

多くの関係者の皆様にご参加いただき、開会のあいさつに始まり、事業概要の説明、各実行団体の事業紹介、専門家による講演、そして参加者同士が活発に意見交換を行うワークショップを実施しました。

沖縄大学名誉教授 島村 聡氏による講演では、「沖縄における「貧困の連鎖の解消」に向けて ~10年間の調査から見えた今後の課題~」と題して社会課題解決における協働の意義と今後の展望について貴重なご示唆をいただき、参加者の関心を集めました。

ワークショップでは5つのグループに分かれ、「多分野協働 協働・共創のタネを育てよう」をテーマに議論を展開し、異なる分野の実践者が互いの知見を持ち寄ることで、新たな連携の可能性が見えてくる充実した時間となりました。

今後も本分配団体は、各実行団体の取り組みを伴走的に支援し、地域や社会にインパクトをもたらすプロジェクトの推進に取り組んでまいります。

●令和6年度休眠預金事業 実行団体一覧
No. 実行団体名 住所 事業名 概要 
1  株式会社islandworks   沖縄県宜野湾市  続・縫製技術研修を通した母子世帯のキャリアパス提供、就労定着・創業支援事業 県内の年収200万以下の母子世帯を沖縄県母子寡婦連合会からの紹介をもとに、縫製技術指導による技術習得、就労に繋がるキャリアパスの仕組みづくりを通じて所得向上・経済的自立を目指す。
 (一社)女性を元気にする会 沖縄県那覇市 「食料支援で繋がる女性達!負の連鎖を断ち切り自立に向け一歩前進!!!」  宅食支援を通して様々な事情を抱えるお母さんや女性達と繋がり、必要に応じて行政に繋ぐ架け橋となる。緊急の場合や居場所がない女性達には施設の提供等をおこなうことで、自立に向けての後押しをする。 
 (一社)くじら寺子屋 沖縄県沖縄市  ついでの支援から自立への支援~信頼関係を築きもしもの時に頼れる場所を そして次の一歩が歩める支援を~ 緊急時に非難することが出来る緊急避難やショートステイが出来る場所を作り、緊急避難やショートステイと共に生活の立て直しが出来る仕掛けを作り、お金の勉強が出来る講座やパソコン講座の実施など生活の立て直しの為の講座を行います。 
 (一社)おきなわ子ども未来ネットワーク   沖縄県中頭郡読谷村 若年シングルマザー自立支援プロジェクト~運転免許が未来を拓く  職なく、住まいなく、子どもの預け先もないという最も困難なものは、本法人が設置する一体型若年母子自立支援施設「みらいシンシア」にて預かり、親子で安心して住める居住空間を提供し、食の支援を行い、保育を支援し、運転免許を取得し、就職支援まで行うという事業を実施する。 
5  株式会社レキオス 沖縄県那覇市 空き家→あんしん住まい化! 沖縄型サブリース支援プロジェクト 本事業では、当社が老朽化した空き家をサブリース方式で借り上げ、最低限の改修を施し、「見守り支援」と「家賃保証」を組み合わせた居住支援住宅として提供します。これにより、賃貸市場で排除されがちな方々に、安全で安心できる住まいを届けることを目指します。
6  インターナショナルイシガキ 沖縄県石垣市 在住外国人生活支援事業~在日外国人の増加により、安定的な生活支援に向けたプロジェクト 外国人の就業を支援するため、日本語力向上講座(にほんごサークル)を実施し、企業との就労マッチングや職場体験、履歴書作成や面接対策などの就職支援を行います。また、企業向けの外国人受入れ研修や、行政・企業・市民の共生セミナーを開催し、外国人雇用の啓発活動を推進します。
7  (一社)KARIOYA 沖縄県那覇市 安定的な「生活への道筋」をつくる仕組み~「人材不足の業界・企業と結びついたスキルアップ研修・マッチング事業 本事業では、美容師を目指す若者の育成と、生活困窮者への無料美容サービス提供を通じて、社会課題の解決を目指します。① 美容師育成事業② 無料美容室を通じて、美容師を志す若者に学びの機会を提供し、生活困窮者の社会復帰を支援することで、地域全体の活性化を目指します。
8  (一社)be.らぼらとり 沖縄県中頭郡嘉手納町 おきなわ女性就労支援プラットフォーム構築事業~すべての女性が力を発揮し沖縄社会の未来を支える仕組み作り実証プロジェクト 子育て中や介護などのライフイベントを理由に就労に課題を抱える女性を対象に、キャリアコンサルティングやスキル研修・インターンシップ機会等を提供し、多様な働き方を提案し、自分に合った就労体制で経済的自立の支援・収入の向上目指す。スキル研修の内容は、主に企業等においてニーズのある分野を絞り込み「人材不足」の解消にも繫げる。

          • ホテルサンパレス球陽館にて、学識者・実行団体・関係機関から約70名が参加

          • 開会の挨拶 公益財団法人沖縄県労働者福祉基金協会 常務理事 岡野みゆき

          • 休眠預金活用事業説明 一般財団法人日本民間公益活動連携機構
          • PO統括/シニア・プログラム・オフィサー 宮嶋隆行 様

          • 講演 沖縄大学名誉教授 島村聡 様

          • 実行団体による事業計画説明

          • 「多分野協働 協働・共創のタネを育てよう」ワークショップの様子①

          • 「多分野協働 協働・共創のタネを育てよう」ワークショップの様子②